超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?
「でも、この子たちも実家が遠くてね。寮を利用せざるを得ないの。だから、他の生徒が絶対来ない特別寮を、この子たちが住む部屋にしてるのよ」
「それはそれは大変ですね。ん?まさか私がここに来た理由って……」
ギギギと、サビたロボットのようにぎこちなく頭を動かす。すると目が合った先生は、ニッコリと。とっても眩しい笑顔で私を見つめ返した。
「そう!千里さんの部屋も、いっそココにしちゃおうってね!」
「えぇ⁉困りますよ!私これでも一応、女の子ですよ⁉」
すると、最初に会った男子がポツリと呟く。
「全くそそられないから安心して」
「それはそれで傷つきます……っ」
クールそうな人だけど毒舌だなぁ。ちょっと苦手なタイプだ。
「あら?もしかしてケンカ?うーん、困ったわねぇ。一応、理事長にも相談してOKをもらったのだけど」
「理事長がOKを出しちゃったんですか⁉」
男女一緒だよ⁉本当にそれでいいの⁉すると男子の中で、一番落ち着きありそうな人が前に出る。
「理事長がOK出したということは〝一緒に住んで大丈夫〟と判断したって事ですよね。なら……責任とって、五人でこの寮を使います。あなたも――さっき〝退学は嫌〟と言っていたし、それでいいかな?」
「あら~、さすが氷上くん!フユ校の生徒会長がそう言ってくれると安心するわ。じゃあお願いね。千里さんの荷物は、後からここへ持ってくるから心配しないでね。じゃあね~!」
「え、ちょ……追いていかないで、先生ー!」
思い切り伸ばした手が空を切る。残ったのは、イケメン男子四人と私。なぜ、こんな事に……!