超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?
『新しい部活……そっか!おかし好きの人が集まれば、たくさんのおかしを作ることが出来る!それに作り方を教えてもらえる!そうしたら寂しくなった時、おかしを作って元気になれるね!』
「――……その日から。ナツ校に合格するため、必死に勉強したんだよね」
繰り上げ合格だけど、無事に入学できた。きっとおばあちゃんが背中を押してくれたんだ。「頑張れ」って、天国から見守ってくれているんだ。
「部員数に怖じ気づいてる場合じゃないよね……よし。がんばるぞ!」
正面から、書類と向き合う。申請理由を書いた後、部員名簿の一番上に、堂々と自分の名前を書いた。次に、白い紙を取り出す。部員を増やすために、ポスターを作ろうかな。たくさん作って、どんどん掲示板に貼っていこう!
「部活の名前は大きく書いた方がいいよね。黒色だとカタいかな?でも薄いと見えにくいし」
書いては消して、書いては消してを繰り返す。必死になっていたから、白石くんが寝ているのも忘れて、作業に没頭していた。すると案の定。私の大きな声で、目を覚ました白石くん。だけど「うるさい」も「静かにしろ」も言わないで、
「う~ん、センスが欲しいよぉ」
「……」
ポスター作りに没頭する私の姿を、黙って見つめていた。