超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?
皆で協力⁉ポスター作り
今日も今日とて、四条くんはモテモテだった。
「四条くん~」
「葵くんー!」
昼休み。学食に行こうと席を立った四条くんの後を、何人もの女子が追いかけていく。クールだから表情は読み取れない。だけど……女の子にちやほやされて、嬉しくない男子はいないよね?
「はぁ~」
「どうした、ひなる?」
「ううん……何でもない」
「はは~ん、さては部活のことだな?」
二ッと笑ったアキラちゃんは、パクッとウィンナーを頬張った。
私とアキラちゃんはお弁当派だから、いつも教室で食べる。だけど今日はあまりにも天気が良いから、外で食べようってことになった。中庭にあるベンチは太陽の光を浴び、ポカポカと温かい。
「部員は集まりそう?」
「それが全然なの……」
箸でつまんだ卵焼きを、お弁当箱へ戻す。
昨日もらった申請書に、必要事項は記入できた。だけど部員の欄がガラ空きの状態。
「幽霊部員でいいなら、あたし入部するよ?」
「それは何だか不誠実だし……」
おばあちゃんが大事にしていたおかしを作る部活だから。真面目に、正面から向き合いたい。
「せっかく言ってくれたのに……ごめんね」
「よしよし」
アキラちゃんが、私の頭を撫でてくれる。
「ひなるの頑張り、絶対おばあちゃんが見てくれてるよ」
「ありがとう、アキラちゃん。元気出た!実はね、掲示板に張るポスターの下書きが出来たんだ。じゃーん!」
「お!…………おぉ?」
拍手しかけたアキラちゃんの眉間に、だんだんシワが寄っていく。