超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?

「下手なのはおかし作りだけじゃなく、ポスター作りも?」
「う、おっしゃる通りです」

おかしの絵はもちろんのこと。配色から文字の配置まで、何もかも微妙なポスター。

「でもスゴク味のある、良いポスターだよ!さっそく顧問に掲示の許可を……って、そういや顧問は誰に頼むの?」
「顧問は、日野ちゃんがなってくれるみたい。朝のHR後に〝私がやるわね!〟って言ってくれたんだ。日野ちゃん、おかし食べるの大好きなんだって〜」
「日野ちゃんらしいや」

さっき戻した卵焼きを、もう一度つまむ。すると私に覆いかぶさるように、大きな影が現れた。

「卵焼き、美味しそうだね~!」
「わぁ、遊馬先輩!学校で会うのは初めてですね」
「本当~。お友達もこんにちはー。名前はなんて言うの?」

さすが遊馬先輩。さっそくアキラちゃんに話かけてる!でもアキラちゃんが自己紹介したタイミングで、ポスターの下書きが風に飛ばされてしまった。
――パシッ。
幸運にも遊馬先輩が掴んでくれた。だけど……。

「これ……ぷっ、かわいいね。ひなちゃんが作ったの?」
(やっぱり笑われた!)

下手だから笑われると思ったけど……出来ないなりに、一生懸命に作ったんですよ!シュンと落ち込む私を見て、アキラちゃんが遊馬先輩に詰め寄った。
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