超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?

「さっきの言葉を聞いて思ったんだけどさ」

『遊馬先輩!学校で会うのは初めてですね』

「遊馬先輩とひなる、学校以外で会ったことがあるの?」
「え!?」

アキラちゃん、すごく勘がいい!しかも「絶対に白状してもらう」って雰囲気だし!

「ひ〜な〜る〜?」
(ひぃぃ!)

四条くん、約束守れなくてごめんなさい……!

「じ、実はね」
「うんうん……はあ!?」

私が四人のイケメンと同居していると知り、ビックリしたアキラちゃん。その衝撃はかなりのものだったようで……午後の授業は、全く身が入らなかったらしい。



「ただいま~」

放課後。アキラちゃんから「どういう事!?」と問い詰められるも、そんなの私が聞きたいよーの状態で。私を心配したアキラちゃんが「ひなるがいいなら、いいけど」と言ってくれ、放課後はお開きとなった。

「アキラちゃんって意外に心配性なんだなぁ。いや、普通は心配するか」

男子4人と一緒に住んでるって、ありえない事だもんね。

「ちょっと休憩したら、ポスターを作り直そうかな」

脱力し、机に身をゆだねる。
――コトン。
すると私の前に、桜の絵が描かれた湯飲みと、ウサギの形をした和菓子がでてきた。

「氷上先輩!今日はお早いんですねっ」
「たまにはね」

生徒会長+受験生なだけあって、氷上先輩はいつも遅い時間に帰って来る。だから寮であまり会わない。でも今日はゆっくり話せそうだから、嬉しいな。
< 48 / 114 >

この作品をシェア

pagetop