超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?
「ポスター作りなら、寮に適任者がいるよ」
「えぇ!誰ですか?」
「翼くん。彼、パソコン関係に強いから。学校から特別に許可を貰って、パソコンで出来るバイトをしてるらしい。確かウェブデザイナーって言ってたかな」
「ば、バイト⁉」
あ。だから私が来た日に、あんなこと言ったんだ。
『この部屋では、絶対にうるさくするなよ』
『うるさいのは一番〝こたえる〟から、静かにしてくれ』
あの時、部屋でバイトしてたんだ。そりゃあ静かじゃないと集中できないよね。
「何も知らないのに騒いだりして……翼くんに悪かったな」
「俺がなんだって?」
「わぁ!?」
氷上先輩の隣に立つ、翼くんの姿。しかも片手にパソコンを持っている。
「いつ部屋から出てきたの!?」
「引っ張り出されたんだっつーの」
どうやら不機嫌らしい翼くんは、鋭い目を尖らせた。私なら震えあがるところだけど、さすがは氷上先輩。「君に助けてほしいんだって」と、私が作ったポスターを翼くんに渡した。
また笑われる‼……身構えるも、翼くんは吹き出さない。どころか真剣な顔で、私のポスターを観察していた。