超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?
内緒の二人きり

「印刷できたー!」

二十部のコピーを終え、コンビニから出る。カラーコピーって高い!もう少し安くならないかなぁ。でもお金が少ない時に限って、期間限定のおかしが見えてしまう……ゴクリ。さっき和菓子をもらったんだから、我慢がまん!

「あれ、ひなる?」
「四条くん!いま帰りなの?」

コンビニの前で、四条くんと出くわした。今日も部活があったのか、肩にスポーツバッグを掛けている。

「こんな時間にどうしたの?」
「ふふ~。これ見て!」

ポスターを見せると、あまりの完成度の高さに四条くんはビックリ。「すごいね」と、拍手つきで褒めてくれた。

「これ翼くんが作ってくれたんだよ!明日さっそく掲示板に貼りだすんだ~」
「あの翼が、ひなるのために?」
「すごいスピードだったよ!タタターって!」
「そう……」

それきり四条くんは口を閉ざした。部活で疲れてるのかな?だったら早く休まなきゃ!

「聞いてくれてありがとう四条くん。帰ろっか」
「……ダメ」

寮がある方角へ、足を向けた瞬間。
私の前に四条くんが立ちふさがり、近い距離で目が合った。恥ずかしくなって視線をそらすと、四条くんの骨ばった首筋や筋肉にたどり着く。改めて見ると、四条くんの体ってスゴク引き締まってるなぁ。

(って、なにジロジロ見てるの私!)
「ひなる、まだ時間ある?」
「え?うん、あるよ!」
「じゃあ……来て」

スルリと手を握られ、再びコンビニの中へ。え、四条くんが私の手を?いったい何が起こっているの⁉
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