超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?
私が生徒会役員!?
「ひなちゃん~!!生徒会が大変なんだよう、助けてよ~!!」
私の両肩を持って叫ぶ遊馬先輩。翼くんの部屋が近いから、仕事の邪魔になっちゃう!急いで廊下からリビングに移動し、じっくり話を聞く。
「何があったんですか?」
「生徒会の一人が、またボイコットしちゃってさぁ。もう俺一人じゃ、カバーできなくなっちゃって」
「確か、既に生徒会長さんがボイコットしてましたよね?今度は誰が?」
「書記と会計。一人で二つの仕事をしてたんだ。でも、さっき電話で〝もう逃げます〟って言われて。うわ~ん!」
えぇ、ナツ校の生徒会はどうなってるの!あきれていると「もっと悪いことがあって」と遊馬先輩。
「フユ校との合同会議が三日後にあるんだよ。その準備があるのに、人手不足で絶対に間に合わない。でも紫温くんから〝準備不足だ帰れ〟なんて言われたくないし。
だから、ひなちゃん!三日間だけでいいから、生徒会に入ってくれない⁉」
「えぇ⁉」
突然のお願いにビックリだけど、あの優しい氷上先輩が「帰れ」とか言うのもビックリだよ!想像できない!
「ひなちゃん!今後のナツ校の命運は君にかかっている!大変だろうけどサポートするから、書記と会計の仕事を頼まれてほしい‼」
(こっちも、おかし調理部の命運がかかっているんですが……!)
部員を集めるタイムリミットは、残り五日。その内の三日は生徒会に引っ張りだこになるだろうから、勧誘できるチャンスは実質二日となる。