超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?
二日で八人、勧誘できるかな?
もし部員が集まらなかったら、おかし調理部は作れない。このために入学した私としては、生徒会の話を断って、全力で部員確保に努めたいところ。
でも……

(遊馬先輩の困った顔を見ていたら、断れないよ)

遊馬先輩は、私が寮に来て最初に優しくしてくれた人。歓迎されてないムードの中、それでも私がここにいられるのは……遊馬先輩が優しく接してくれたから。だから今度は、私が恩返しする番だよね。

「分かりました。私が役に立つか分からないですが、精一杯がんばります」
「本当!?ありがとうひなちゃん!」

パッと明るくなった先輩。良かった、先輩に笑顔が戻った!

「さっそく生徒会について教えてください!」
「そうこなくっちゃ~!」

生徒会に入っても、残り二日は勧誘に使えるしね!よし、やるぞー!



「いや、絶対ムリだよね?なんでyesって言ったの、ひなる」
「うぅ、私が浅はかでした……」

早いもので。生徒会に入って、二日が経った。明日はついに合同会議。遊馬先輩から毎日、生徒会の事をてんこ盛りに教わっているからか。私の元気は、日に日に失われていった。
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