超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?

「葵くんが、おかし調理部?」
「変かな?」
「全然!でも、いいの?」

私と翼くんと葵くんと。三人集まったら、きっと楽しい部活になる。でも、サッカーはいいのかな?おかし調理部に顔を出す時間あるのかな。すると葵くんは「毎週水曜日がサッカー部の休みなんだ」と言った。

「週一回だけど、おかし調理部の活動ができる。俺もひなると一緒におかしを作りたい。ひなるは違うの?」
「私は……葵くんが一緒にいてくれたら嬉しい」
「良かったっ」
「!」

屈託ない笑顔。本当に入部したいって思っているのが分かる。それだけで嬉しくて、また涙が溢れた。

「ありがとう、翼くん」
「俺のほうこそ。じゃあチョコ食べて元気出して。俺も手伝うから、最後までやりきろう」
「うんっ!」

コピーの終えた30枚の紙を手に、生徒会室へ急ぐ。その時、葵くんが衝撃的な発言をした。

「そう言えば、明日の合同会議は俺も出席するから。さっき七海さんに話つけといた」
「えぇ!?でもサッカー部が……」

私の言おうとした事が分かったのか。葵くんの手が、私の口を優しく包む。

「それ以上はシー。これは俺が決めたことだから」
(葵くん……)

葵くんの貴重な時間をもらうんだって思ったら、今までより、もっともっとヤル気が出た。なりゆきで生徒会に入ったけど、最後まで務めたい。合同会議、がんばるぞ!
――ガラッ

「おかえり~」
「待っていたぞ」
「……え?」

生徒会室には遊馬先輩に、淀橋先輩の姿。二人とも、まだ残ってくれてたんだ!
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