超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?

すると、次に背の高い先輩が手を挙げた。何度か私をフォローしてくれた人だ。明るい髪色に加え、少したれ目で近づきやすい雰囲気。

「俺は遊馬(あすま)七海(ななみ)。ナツ校、二年一組。副生徒会長をやってるよ~」
「同じ学校なんですね。二年生で副生徒会長ってスゴイです」
「誰もやりたがらなかっただけだよ~」

皆が嫌がることを引き受けたのかな?だとしたら、スゴイ立派な人だ。さっき私も助けられたし、遊馬先輩は親切な人なんだろうな――と思っていたのに。私と隣同士であるのをいいことに、テーブルに置いた私の手を遊馬先輩が握る。

「もしも困ったことがあったら俺を頼りなね?いつでも手取り足取り教えるから!」

瞳をキラキラさせながら。まるでおにぎりを握るように、ギュッギュッと私の手を握る先輩。親切だけど軽い人だな……。

「その時があれば、お願いします」
「ちぇ~。そんな勢いよく手を振り払わなくても」

口を尖らす遊馬先輩だけど、私の心臓はバクバク!男子から手を握られるって初めてだもん。その後も遊馬先輩と攻防戦をしていると、ダンッと大きな音がする。見ると、あのつり目の男子がテーブルを叩いていた。

「……フユ校。一年C組。白石(しらいし)翼(つばさ)」
「フユ校はABCでクラス分けをしているんだね」
「チッ」
(なんで舌打ち⁉)

怖いよ、白石くんが怖いよ!銀髪?白髪?だし、黒いピアスしてるし!もしかして白石くんって不良!?

(た、助けて四条くん!)

同じクラスの四条くんに助けを求めると、さも「お前が悪い」と言わんばかりに。盛大にため息をつかれた。舌打ちされたのは私なのに!
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