超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?
白熱!合同会議

翌日。ビックリするほど1日は早く過ぎて行き、ついに放課後。二校の生徒会は、ナツ校の会議室にて顔を合わせていた。
必然的に氷上先輩、遊馬先輩、葵くん、私……と翼くんをのぞく四人が同じ会議室にいる。長机を向かい合わせにし、横一列にみんな座っていた。まるで、ちょっとした授業みたい。学年の違う遊馬先輩や、そもそも学校が違う氷上先輩とこうしているのは、なんだか不思議で新鮮な気分。
そんな時、私の隣に座っている葵くんがコソッと耳打ちする。

「会議の前日に紫温さんがシチューを作ったら、要注意らしいよ」
「なんで?」
「会議で相手を論破する自信があるって意味なんだって。シチューの白は〝降参〟を意味する白旗から来てるとか。そのシチューを食べることで、ちょっとしたゲン担ぎもあるみたいだよ」
「えぇ……」

氷上先輩を見ると、ちょうど目が合い、互いに笑った。その笑顔を見る限り、葵くんが言った雰囲気は感じないけどなぁ。すると時間になったのか、司会が進行を始める。

「それでは二校合同会議を始めます。今日の議題は二週間後に控えた体育祭についてです。合同で行われる体育祭なので、スローガン、種目、チーム分け、そして予算。この四つを決めていきます」

すると、さっそく遊馬先輩が手を挙げた。
「そもそも体育祭の準備が二週間ってところに無理があると思うんだけどなぁ」

だけどすかさず、氷上先輩の反撃。
「模試との兼ね合いがあって仕方なくね。でも毎年スムーズに行われてるから、フユ校は二週間もあれば充分みたいだよ。ナツ校は違うのかな」
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