超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?

【赤チーム】葵・ひなる
【青チーム】翼
【黄チーム】七海
【紫チーム】紫温

「俺は青チームなのか。にしてもすげーチーム分けだな。バラバラじゃん」
「葵くんはいいよね。ひなるちゃんと同じチームだもん」
「まぁ、同じクラスだし」
「俺なんて学校も学年も違うんだから、チームくらい一緒になりたかったなぁ」

眉を下げて残念がる紫温さん。確かに……翼にしても他校だし、七海さんにしても学年が違う。学校も学年も、そしてクラスまでひなると一緒の俺は、かなりめぐまれている。
でも、だからって。

「手加減はしない。ひなると一緒に、全力で優勝旗をとりにいくから」
「涼しい顔して、いう事いうよね葵くんは」
「タチ悪ぃ……」

すると廊下から、ひなると七海さんの声が響く。どうやら髪が乾いたらしい。いつものサラサラ髪になったひなるが、ドライヤーの熱で温まった頬をクイと上げた。

「お待たせしました!アイス出すの手伝いますッ」

だけど紫温さんが笑顔のまま固まった。顔に「マズイ」って書いてある。これは、もしや……。

「アイス買ってないの?」
「ない。あの場をごまかすためだったから、ついね」
「マジかよ!」

どうしよう、と慌てる紫温さんを見ると、本当に恋って不思議だ。いつもシッカリしてるのに、ひなるの事になると紫温さんらしくなくなるんだから。
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