超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?
すると競技が終わって、やっとテントに戻って来た葵くん。暑さもあってか、まるで熱が出たみたいに顔が真っ赤。急いで冷やさないと!
「これ葵くんの水筒、しっかり飲んでね!あと首の後ろに、氷のう置いてもいいかな?」
「……お願いしていい?」
にこりと笑った顔に、元気がない。いつもの葵くんじゃない、やっぱり疲れてるんだ。
「これスプレーなんだけど、冷たい霧が出るの。まずは背中にかけるね」
「ねぇ。俺って、そんなに重病人なの?」
クスクス笑う葵くんに、思わずドキッ。顔が赤いからか、いつもと違う雰囲気に見える……ってダメダメ。葵くんがしんどい時に、何を考えてるの!
「チーム対抗リレーできそう?」
「大丈夫、走れるよ。っていうか……
あのメンバーで、真剣勝負がしたいんだ」
葵くんの顔から笑顔が消え、真剣な表情が浮かぶ。あのメンバーって、寮の皆だよね?
すると葵くんが「ひなる」と。私の手の上に、自分の手を重ねた。
「俺を応援してくれる?っていうか……
ひなるには、俺だけを応援してもらいたい」
「……っ、お、応援してる。がんばってね、葵くん」
すると葵くんは安心したように「よかった」と笑った。すごく嬉しそうな顔に釘付けになっていると、チーム対抗リレーのアナウンスがかかる。