梅雨の雫
堀くんの肩が一瞬びくっとなった。

自分でも、分かってた。普通じゃないって…


『たぶん、一緒にいる時間が長かったせいかもしれない。いつの間にか好きになってた。』

予防線を張るように、言葉を重ねる。

けれど、あの頃の自分も、この気持ちが勘違いだったらいいなって、何度も思ってた。



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