梅雨の雫
「先生の連絡先知ってるの?」

『うん、ショートメールで送ろうと思う。』

先生の声を聞けばきっと気持ちが揺らいでしまう。

私は、携帯を取り出し先生の連絡先を開いた。


あぁ、これで、終わるんだ。

湿った風が私を横切った。



"おめでとうございます。幸せになってください。先生ばいばい。"

当たり前な文、でも私にはこれが精一杯だった…










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