梅雨の雫
授業中、さっきの事を気にして堀くんの方ばかり目がいった。


堀くんは、いつも通りで窓側の席だから外をぼんやりと眺めたり、ノートをめんどくさそうにとっていた…


私の中で堀くんのイメージは、他の男子とは違って、落ち着いていた。
そして…少し伸びた前髪から綺麗な瞳が見えるのだ。


一緒のクラスにいても、ほとんど話したことなんてなかった。ミステリアスな雰囲気を持っている、そんな人。

昼休みは、いつも外のベンチで音楽を聴きながら小説を読んでいる姿を見かけた…














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