君のスガタ
　めぐみの言葉を聞いた女子クラスメイトとその友達はお互いに目を合わせていた。

「あの……私、お化け屋敷したいです」

　女子クラスメイトがポツリと呟いて、下を向いていた。

　それから、他のクラスメイトの声が響き渡る。

「よしよし。めぐみ、ありがとうね。じゃあ、

いろいろ、案が出たから。みんな、どうしようか？」

　刈谷先生は黒板にチョークで案を書いていた。

　それをクラス全員は黒板を見て、どれにする？　うーん、変わったものばかりだしなと口々で言っていた。

「『お化け屋敷』と『シンデレラゲーム』、『男子舞踏会』と『よく見ると、城』」

　男子クラスメイトが黒板に書かれていることを口に出した。

　確かにこの事柄を見るだけだと、内容はお化け屋敷しか分からない。

　あとは、説明を聞かないと頭の中にはてなマークがつき回る。

「『シンデレラゲーム』はシンデレラ一人いるからその中から探すゲームと『男子舞踏会』は男子だけで踊るやつと『よく見る、城』は城の中で二重の城を見つけるゲーム。どれも同じようなゲームだよね。ねぇ、柚」

　めぐみは机に頬杖をついて、後ろにいる私に声をかけてきた。
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