君のスガタ
 好きか好きじゃないかで判断しないといけないのかな。

 私は自分の感情がよく分からないけど、こないだの小指の手繋ぎはドキドキした。

 だけど、分からないのが本音だ。

「……そうですね」

 私はただ返事をした。

 比佐先輩は私と話したら、部活動に戻った。

 翌日から学園祭の準備が本格的に始まった。

「委員長。これどうするの?」

 女子クラスメイトは手に布を持って、女子委員長に聞いていた。

「あ、うん。これはここの看板で使うから段ボールとか適当に持ってきて」

 女子委員長は小道具など役割を担っている人達に声をかけて、クラスの様子を見ていた。

 小道具担当は段ボールを集める人やカラーペンをどのペンにしようか悩んでる人などいた。

 王子・シンデレラ役は作り立ての台本を片手に持ち、読み合わせをしていた。

 女子委員長が脚本を書き、男子委員長が演出をするらしい。

 男子委員長は意外にも演出家になりたくて勉強しているので、女子委員長に言うと、すんなりと了承をしたらしい。

 衣装担当は五人で衣装を作る。読み合わせをしていた私達は五人と話をして、サイズ確認や打ち合わせをしていた。
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