君のスガタ
　教室にはクラスメイト達がいた。

　なになに柚と松永先輩ってどういう関係なの？　気になる～と興奮気味に女子クラスメイト複数人でコソコソと話していた。

　男子クラスメイト達は恋人じゃねぇとか適当な言葉で言い、携帯でゲームをしているようだった。

「どうしたんですか？」

　目の前にいる松永慶先輩は下を向くと、顔が凛々しく見えて、感情は見えないがいつもよりカッコよく見えるのは気のせいだろうか。

「今日は部活行くのか」

　左方向にいる私に顔を向けて、聞いてきた。

　そのためにわざわざ教室に来たの？　

　なんで？

　私は松永慶先輩を見ても、目を合わせないので横顔を見つめる。

「今日は行けそうになさそうです」

　学園祭まであと一か月あるけど、なんだかんだ学園祭の準備があるので部活は遅くなったり、行けない日が続いていた。

「……そうか」

「松永慶先輩も学園祭の準備あるんですよね」

「ああ……」

「じゃあ、なんで私に聞いたんですか？」

　私は松永慶先輩の横顔を見ていたら、視界から松永慶先輩の真正面な顔が私の目に入る。
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