愛する秘書さん、そろそろ大団円といきますか
暉明の部屋で
部屋に入ったところで、吐き気がこみ上げる。アルコールと無理やりされた行為とで限界だった。
胃の中のものを全部吐き出したが、それでも残る不快感。
気持ち悪い! 気持ち悪い! 気持ち悪い!
口をゆすいでも、何度もこすっても、消えない生々しい感覚。
「うっ……うっ……」
ファーストキスだったのに。あんな、最低な奴に奪われるなんて。
考えるだけで再び吐き気がこみ上げる。
こんな口、なくなってしまえばいい。
「愛茉? 何してるんだよ⁉」
様子を見に来た暉明が私を止める。
「そんなにこすったら傷がつく。唇が切れてるじゃないか!」
「気持ち悪い……汚いの」
「え?」
「汚い、汚い! 私の口汚い!」
「愛茉……」
「消えないの……無理やり押しつけられた……気持ち悪い」
「やめろ。それ以上こするな!」
なおも口を手でこすろうとする私の腕を掴み、暉明が私を抱きしめた。
胃の中のものを全部吐き出したが、それでも残る不快感。
気持ち悪い! 気持ち悪い! 気持ち悪い!
口をゆすいでも、何度もこすっても、消えない生々しい感覚。
「うっ……うっ……」
ファーストキスだったのに。あんな、最低な奴に奪われるなんて。
考えるだけで再び吐き気がこみ上げる。
こんな口、なくなってしまえばいい。
「愛茉? 何してるんだよ⁉」
様子を見に来た暉明が私を止める。
「そんなにこすったら傷がつく。唇が切れてるじゃないか!」
「気持ち悪い……汚いの」
「え?」
「汚い、汚い! 私の口汚い!」
「愛茉……」
「消えないの……無理やり押しつけられた……気持ち悪い」
「やめろ。それ以上こするな!」
なおも口を手でこすろうとする私の腕を掴み、暉明が私を抱きしめた。