愛する秘書さん、そろそろ大団円といきますか
「これ……あなたよね?」
そこに写っていたのは乱れた服装に左頬の赤い私。髪は乱れ唇の端が切れていた。
その腕を掴んでいるのは暉明だ。
さらに見せられたもう1枚の写真は、暉明に掴まれた手を、私が振りほどこうとしている。
これは手を掴んでいる相手が誰かわからず、錯乱状態に陥っているときの――!
あの時、見られてたの?
「よ、芳井さん……あのお店からわざわざ追いかけてきたんですか?」
「ええ! 面白いものが見られるかもしれないと思って。そうしたら、まさかこんな写真が撮れるなんてね」
さらに、タクシーの中へ私を押し込んでいる写真も見せられる。
これはまずい。金森は意図的に外されていて、私と暉明しか写っていない。
この写真だけを見てみると、私が暉明に無理強いされているように見える……?
そこに写っていたのは乱れた服装に左頬の赤い私。髪は乱れ唇の端が切れていた。
その腕を掴んでいるのは暉明だ。
さらに見せられたもう1枚の写真は、暉明に掴まれた手を、私が振りほどこうとしている。
これは手を掴んでいる相手が誰かわからず、錯乱状態に陥っているときの――!
あの時、見られてたの?
「よ、芳井さん……あのお店からわざわざ追いかけてきたんですか?」
「ええ! 面白いものが見られるかもしれないと思って。そうしたら、まさかこんな写真が撮れるなんてね」
さらに、タクシーの中へ私を押し込んでいる写真も見せられる。
これはまずい。金森は意図的に外されていて、私と暉明しか写っていない。
この写真だけを見てみると、私が暉明に無理強いされているように見える……?