愛する秘書さん、そろそろ大団円といきますか
「大方、金森さんに襲われて、プリンスに慰めてもらったってとこかしら?」
「……!」
「あら……図星? ほんと、使用人の娘は考え方も浅ましいのね。お涙ちょうだいで情けをかけてもらうなんて」
「……」
 何も言い返せなかった。あまりにもその通りだったから。
「この写真、SNSにアップされたくなかったら、今すぐプリンスから離れなさい」
「な、なんでそんなことあなたに……」
「使用人の娘のせいでヨツノとの提携がなくなりでもしたら? 会社のイメージにだって傷がつくわね。とんだ不祥事だわ。妹のせいであなたのお兄さんの立場は? 父親だって困るでしょうね」
「……やめてください」
「だったら言うこと聞くべきね。この受付で私より目立つなんて許さないんだから!」
 私が一体何をしたのだろうと思う。
 ただ、彼女は私のことが気に入らなかったのだ。
 その後、写真を盾に私へのいじめが加速していった。
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