愛する秘書さん、そろそろ大団円といきますか
帰国
8月半ば。3か月間のアメリカ出張を終えて暉明と兄が帰ってきた。
関空まで迎えに行った私は、少し日焼けした暉明と兄の顔を見てホッとする。
「愛茉~ただいまー!」
「わ! お、お帰りなさい」
私顔を見るなり兄が抱きついてきた。兄のお尻にブンブンと振るしっぽが見えるようだ。
その後ろで暉明が怒りモード。『俺より先に……』と顔に書いてある。
「専務……暉くんもお帰りなさい。お疲れさまでした」
今日は日曜日。業務時間外だと思い出し、呼び方を変えてみる。
「ただいま、愛茉」
気を取り直して、いつものように頭をぽんぽんと撫でてくれる。
もともと色白でシャープな顔立ちの暉明だが、日焼けして色気が増したような気がする。
知らずとカラダの芯が熱くなる。この笑顔はとても危険だ。
「あれ? 椿季さんは?」
椿季さんも一緒に渡米したのに、姿が見当たらない。
「椿季は体調を崩して先に帰国しているんだ」
「ええっ⁉ 大丈夫なの?」
「大丈夫だ。病気ってわけじゃないから」
関空まで迎えに行った私は、少し日焼けした暉明と兄の顔を見てホッとする。
「愛茉~ただいまー!」
「わ! お、お帰りなさい」
私顔を見るなり兄が抱きついてきた。兄のお尻にブンブンと振るしっぽが見えるようだ。
その後ろで暉明が怒りモード。『俺より先に……』と顔に書いてある。
「専務……暉くんもお帰りなさい。お疲れさまでした」
今日は日曜日。業務時間外だと思い出し、呼び方を変えてみる。
「ただいま、愛茉」
気を取り直して、いつものように頭をぽんぽんと撫でてくれる。
もともと色白でシャープな顔立ちの暉明だが、日焼けして色気が増したような気がする。
知らずとカラダの芯が熱くなる。この笑顔はとても危険だ。
「あれ? 椿季さんは?」
椿季さんも一緒に渡米したのに、姿が見当たらない。
「椿季は体調を崩して先に帰国しているんだ」
「ええっ⁉ 大丈夫なの?」
「大丈夫だ。病気ってわけじゃないから」