愛する秘書さん、そろそろ大団円といきますか
妊娠という事実
週初めはミーティングから始まる。一週間のそれぞれのスケジュールを確認し、調整を行う。今週から専務が帰ってきたので、さらに調整が必要だ。
午前中いっぱい綿密にスケジュールをすりあわせ、やっと迎えたお昼休み。時刻は12時半。由起たちはきっと食べ終えている頃だろう。
由起たちのいない社食は居心地が悪い。もし芳井にあったりしたら大変だ。
そういうわけで、私は久しぶりに外へ食べに出ることにした。
空調が管理されているビルの中と違い、容赦なく照り付ける太陽が肌を刺す。一気に汗が噴き出そうだ。
そう長くは外を歩けそうにないので、近くのファーストフードに入ろうとしたところで声をかけられた。
「愛茉ちゃん!」
「椿季さん……?」
「ひょっとして今からここでお昼だったりする?」
「はい。ミーティングが長引いちゃって。椿季さんもですか?」
「今日は有給を取ってるの。ねえ、よかったら一緒に入らない?」
「は、はい……」
有給を取っているのに、どうして会社の近くにいるのだろう。
午前中いっぱい綿密にスケジュールをすりあわせ、やっと迎えたお昼休み。時刻は12時半。由起たちはきっと食べ終えている頃だろう。
由起たちのいない社食は居心地が悪い。もし芳井にあったりしたら大変だ。
そういうわけで、私は久しぶりに外へ食べに出ることにした。
空調が管理されているビルの中と違い、容赦なく照り付ける太陽が肌を刺す。一気に汗が噴き出そうだ。
そう長くは外を歩けそうにないので、近くのファーストフードに入ろうとしたところで声をかけられた。
「愛茉ちゃん!」
「椿季さん……?」
「ひょっとして今からここでお昼だったりする?」
「はい。ミーティングが長引いちゃって。椿季さんもですか?」
「今日は有給を取ってるの。ねえ、よかったら一緒に入らない?」
「は、はい……」
有給を取っているのに、どうして会社の近くにいるのだろう。