愛する秘書さん、そろそろ大団円といきますか
説明
「まあ見てて」と暉明が言った。
一体これから何があるのだろう?
暉明に手を引かれ会社に戻るが、正面玄関が近づくにつれて、どうしても落ち着かなくなる。
芳井はまだいるのだろうか。心臓がドクドクと波打ち冷や汗がでてきた。
「愛茉?」
「あ……あの、私ちょっと……」
「どうした? 顔色が悪いな。早く館内に入ろう。ここは暑いから――」
違う。暑いからじゃなくて、正面玄関を通りたくないの!
そのことを声に出すこともできず、暉明に庇われるかのように肩に手を回され正面玄関を入る。
芳井は受付にいなかった。もう有給消化に入ったのだろうか。
ホッとして受付の前を通過することが出来たが、結婚退職するからと言って、あの写真を公開される可能性がなくなったわけではない。この不安は今後も付きまとうのだろうか。
一体これから何があるのだろう?
暉明に手を引かれ会社に戻るが、正面玄関が近づくにつれて、どうしても落ち着かなくなる。
芳井はまだいるのだろうか。心臓がドクドクと波打ち冷や汗がでてきた。
「愛茉?」
「あ……あの、私ちょっと……」
「どうした? 顔色が悪いな。早く館内に入ろう。ここは暑いから――」
違う。暑いからじゃなくて、正面玄関を通りたくないの!
そのことを声に出すこともできず、暉明に庇われるかのように肩に手を回され正面玄関を入る。
芳井は受付にいなかった。もう有給消化に入ったのだろうか。
ホッとして受付の前を通過することが出来たが、結婚退職するからと言って、あの写真を公開される可能性がなくなったわけではない。この不安は今後も付きまとうのだろうか。