愛する秘書さん、そろそろ大団円といきますか
大団円とは
「失礼いたします。社長、ヨツノドラッグスの四野様がお越しです。本日アポイントは入ってないのですが……」
「おっと、早速……。お通しして」
秘書課長の案内で、椿季さんのお父様、ヨツノドラックスの現社長が入ってこられた。
「冬堂社長! アポイントもなしに申し訳ありません」
「お父さん!」
「椿季⁉ お、お前なんてことを……」
「四野社長! 申し訳ございません。こ、この度は愚息がお嬢様を――」
突然父が跪いて土下座をした。
同時に兄も跪く。
「四野社長! 田崎蒼典と申します! ご挨拶が遅くなり申し訳ございませんでした!」
「き、君が……」
「椿季さんのお腹には私の子供がいます。私たちは5年間真剣に交際してきました。順番が逆になってしまいましたが、結婚させていただきたく存じます!」
「な……!」
「四野社長、よろしいですかな?」
「……ハッ、と、冬堂社長……」
「実は私たちもたった今報告を受けたところでした。いや……子供達には驚かされました」
「……はい。申し訳ございません。経済連の新年会の時には、まさかこのような事態になるとは思わず……」
経済連の新年会? 毎年あるとても大きなパーティーだ。ひょっとしたらそこで、暉明と椿季さんの結婚話が出ていたのかしら……。
「おっと、早速……。お通しして」
秘書課長の案内で、椿季さんのお父様、ヨツノドラックスの現社長が入ってこられた。
「冬堂社長! アポイントもなしに申し訳ありません」
「お父さん!」
「椿季⁉ お、お前なんてことを……」
「四野社長! 申し訳ございません。こ、この度は愚息がお嬢様を――」
突然父が跪いて土下座をした。
同時に兄も跪く。
「四野社長! 田崎蒼典と申します! ご挨拶が遅くなり申し訳ございませんでした!」
「き、君が……」
「椿季さんのお腹には私の子供がいます。私たちは5年間真剣に交際してきました。順番が逆になってしまいましたが、結婚させていただきたく存じます!」
「な……!」
「四野社長、よろしいですかな?」
「……ハッ、と、冬堂社長……」
「実は私たちもたった今報告を受けたところでした。いや……子供達には驚かされました」
「……はい。申し訳ございません。経済連の新年会の時には、まさかこのような事態になるとは思わず……」
経済連の新年会? 毎年あるとても大きなパーティーだ。ひょっとしたらそこで、暉明と椿季さんの結婚話が出ていたのかしら……。