愛する秘書さん、そろそろ大団円といきますか
「ほら、行くぞ」
「ちょ……」
「プロポーズに成功した祝いだ」
「なんでお祝いがお風呂!?」
 帰国した昨日も久しぶりだからと散々求められた。それは嬉しかったけど、今日もあんなことになったら体がもたないわよ。お風呂なんてキケン!
「風呂ではさすがにしないから」
「……本当?」
「そのかわり、俺が隅々まで洗ってやる」
「な……」
 私の顔が一気に赤くなるのがわかる。
「愛茉も洗ってくれるか?」
 色気をたっぷり含んだ笑顔で私の手首の内側に唇を寄せた。

 これは……今日も長い夜になりそうだわ。
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