好きだから
始まりは
新しい制服、新しい教科書。

私は今日、新中1としてみんなより1日遅く永田高校に入学します!

んーやっぱ永田高校の制服って可愛いんだよな。ここを選んでよかった。

琉衣(るい)?早くしないと遅刻するよ」

私の部屋に断りもなく入ってきたのが、お姉ちゃん。琉加(るか)

「うん!分かった。ねぇね?髪くくってくれないかな?」

「いいよ。ポニーテールで良いかな」

お姉ちゃんにくくってもらってる間、私は自己紹介の方法を考えていた。

「こんにちはー初めまして琉衣です」?

「琉衣です。仲良くしてくれると嬉しいな」?

なんかしっくり来ないんだよなぁ。

「どれでも良いでしょ。私は普通に琉加です。宜しく!くらいで終わるけどね。ほら終わったよ」

髪もくくってもらったし下ですごく不満そうな声が聞こえたから鞄を持って下へ降りる。

「遅い」

「ごめん!挨拶の方法を考えてた」

「よろしく。くらいで良いでしょ」

「私もそれくらいでいいと思うけど」

「いや、お姉ちゃんたちがあっさりし過ぎてるんだよ」

「「ん?」」

うわぁ息ピッタリ。

琉莉(るり)兄も、お姉ちゃんも、もう少し挨拶したら?」

「うーん?琉衣が言うなら、僕はしよっかな」

「ほーい、私ももう少しだけね」

「頑張ろ!私たちの初陣じゃ!」

「初陣って、戦いに行くの?琉衣」

「行ってらー」

「ちょっ、酷い」


「「「行ってきまーす」」」


私達の初陣どうなるのかなぁ。
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