好きだから
「だから嫌なら来なくても良いけど」

うーん?全女子が狙っているであろうポジに近くなるのと、あの数学を分かるようになりたい気持ち、うーん...どっちを取るかだよなぁ

あ、でもでも全女子が狙っているポジは両方気になってないと駄目だもんね、私はともかく波瑠はあり得ないからいっか。

「行く!」

「あ、でも先輩に教えてもらうのは?」

「却下」

「即答?なんで?」

波瑠は分かってないんだ‼あの琉莉兄(悪魔)の怖さを...

だって、私が理解してないって気づいてるのに数式並べだすんだよ⁉こっちの身になれば、一気に英語、日本語、アラビア語、イタリア語、全部喋りかけられてんのと一緒なのにさぁ涙。私は聖徳太子じゃないっつーの。

「琉衣?琉衣?」

「んあ!何?」

「いやぁ急に百面相しだしたからさ、ちょっとビックリしただけ」

「あ、ゴメン」

「いーのいーの、気にしてない」

「お二人さん激熱ですねぇ」

「「わあ!?」」

「は、はな?」

「いやぁ、琉衣の後ろでコッソリ聞いていたら...ラブラブカップル爆誕じゃないの!」

「私と波瑠はそんなんじゃない!ねぇ波瑠?」

「うぇ?俺?さぁね」

「え、ちょ、おーい、行くなあー!」

「あ、にげーた」

「え、逃げてねーし」

あーあ、始まっちゃった。華と波瑠は幼馴染らしくて、仲が悪いのか良いのかわからない。

こうやって喧嘩してるかと思いきや、琉莉兄について喋ってることもあるみたい。
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