好きだから
「ごめん、お姉ちゃんたち遅くなった」

「全然いいよ!気にしてないからさ」

「僕も、姉さんに関係する興味深い、うわさを聞いてさ真偽を確かめたから」

「噂?」

「なんでも、姉さんと年上そうな男が一緒にカフェで遊んでたんだって」

「え!え!お姉ちゃん、彼氏?」

「そうなんじゃない?ってクラスの奴が」

「そうなんだぁ、お姉ちゃんについに春がきた」

「スト―ップ、ストーップ、勝手に話を広げないの」

「え?じゃあ」

「それがさ、なんと姉さんより1個年上でなんだって」

「ヒューヒュー、年上!」

「でも残念なお知らせ、彼氏じゃないらしい」

「えっ」

「琉莉!何であんたが全部喋っちゃうかな、なんかそれに、いつもの琉莉じゃ食い付かない話題じゃない」

「はっ、お姉ちゃん、そういうこと?」

「「琉莉(兄)彼女できたの?」」

「ない」

「エー嘘だぁ」

「ほら家着いたぞ」

「目合わせなさいよ」

私はもう興味無くなっちゃったから部屋に戻ろうと思ってるけど、お姉ちゃんはまだ引かない気みたい。

うるさいなぁ(笑)

仲良いんだからもう

〈カレンダー確認〉

アッ忘れてた...んーと今日は6月6日で、あっ、こっから夏休みまで休日部活以外予定ないじゃん!

やったぜ☆

『波瑠?予定OKだったよ!』

...なんか忘れてるんだよなぁ...

...あ、

ドタドタドタ

「ねぇ琉莉兄、話がある」

「ん?急に走ってきたかと思ったら...何?」
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