好きだから
「ねぇ、琉莉兄?華にさ、写真撮るの、了解したんだってね?」

「ん?うん。そうだけど...」

「何で教えてくれなかったの?(ジー)」

「ん?それはね、忘れてた(テヘッ)」

「(ジー)」

「それにさ?琉衣も、人のこと言えないよね?」

「な、何のこと?」

「波瑠」

ビクッ

何で知ってるのぉ?あ、まさか波瑠が言ったんじゃ。。。

「波瑠を疑うのはやめたほうがいいよ」

「え?」

「波瑠に教えてもらったわけじゃないから」

「じゃあ何で?」

「ほら」

『波瑠?予定OKだったよ!』

ついさっき送ったはずのLINEが何で琉莉兄のところに?

「?」

「琉衣、LINE送る前に宛名、ちゃんと確認しとけ」

「えっ」

急いで部屋に戻る。

さっきのLINEを送ったところのあて名を見ると《琉莉》

あああああああああああ

やっちゃった。。。

「琉莉兄?」

部屋の前で笑ってる、悪魔に向かって聞く。

「ねぇ?華からさ、聞かなかったことにするから、このこと見なかったことにしてくれないかな?」

ほんの数秒、焦らすように考え込む悪魔。

「ねぇ琉衣?」

「何?悪。。。琉莉兄?」

流石にこれはまずい。。。
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