好きだから
転校してきて数カ月。ついに授業も通常になり、夏休みが目前に迫ったころ。
「うぅ暑っ」
いつもの道で、学校へ行こうと歩いていたら私は「とあること」に気づいてしまいましたぁ。。。
この夏真っ只中、私は水筒を忘れました...
私の馬鹿馬鹿!!台所まで行って準備したのに、靴履いた後持っていくの忘れるとか...
制服はスカートだけれども、暑さではスカートもズボンも変わりません。
だって、スカートなのに長ソックス履かなきゃいけないんだよ。
気温が普通に25℃を超えだしたこの時代。地球温暖化と、校則を恨みます。
まっ一応、学校の水道水で何とかするかぁ
「よっ!琉衣!どしたの?朝から死にそうな顔して(笑)」
「うーんとね。。。内緒」
お姉ちゃんには死んでも、忘れ物したと知られたくないのだ。
転校してきてすぐに私たちが兄弟であることが広まった。それと一緒にお姉ちゃんの忘れ物が多いことも広まった。
たぶん琉莉兄の仕業だと思う。
だってお姉ちゃん、3年くらい連続で我が家の忘れ物王に輝いてるもんね。
忘れ物王とは、私達が2か月連続で、忘れ物をしてしまったことがきっかけで始まった大会。
1年で1番忘れ物をした人が『忘れ物王』となる。
「あぁー!忘れ物したんでしょ!今年の忘れ物王は琉衣かなぁ」
こんな風にすぐ忘れ物と結び付けられる。それだけ忘れ物が嫌だったのだろうか...
あっ、ちなみに私は1回も忘れ物王なった事無いよ。
「違うって」
お母さんにはバレるだろうが、お姉ちゃんには言いたくない。
「素直に言ってみなぁ」
「違うもんは違うの」
「忘れてたけど...」
「「ワッ!!」」
「誰かと思ったじゃない!」
「そーだそうだ、お姉ちゃんの言うとおりだ!ビックリしたんだからね!話に入ってくる前に少しは、おはよとか言ってね」
「驚かせて悪かったね。でも、忘れてった水筒、持ってきたの僕だけど?」
「おっ、ありがとー!!これからどうしようかと思ってたんだよね!」
「むむっやっぱり忘れ物かな琉衣さん?」
ウッ、、、いやどうしよ。。。助けて琉莉兄
「いや、これは僕が届けたからノーカンだよ。姉さん」
ナイス!
「オッホン。そうなのです。琉莉兄が持ってきてくれたから忘れ物じゃないんだ!残念、お姉ちゃん」
「...」
「...」
やっばい怒らせちゃったかな?
「あのぉ...お姉ちゃん?」
「フフフフ。そう忘れ物じゃないのね。まぁいいわ。今は忘れ物順位最下位。私が忘れ物を一番していないのだから。ねぇ琉莉?」
あっ 琉莉兄、、、かわいそ。
「おい!琉衣助けろよ!水筒持ってきたの僕でしょ!」
「うーん?まぁこれは忘れ物した?琉莉兄が悪いわけだし?私、知らないし?」
今ぶっちぎりで忘れ物順位1位を、取り続けている琉莉兄を思いっきり煽る。
「あーあ。もうどうでも良くなってきた...。琉衣?関係ないっていうんだったら、この前勝手に姉さんの部屋入って漫画持っててたの言っちゃおうかなぁ」
「「なっ」」
琉莉兄ぃもう言っちゃってるんだよお...。
「琉衣さん?どういうことでしょうか?」
お姉ちゃんとばっちり目が合ってしまった。ついでに後ろで悪い顔している琉莉兄も。。。
ヤバいよぉ。琉莉兄もお姉ちゃんも全員敵だぁ...怖いぃぃぃ。神様ぁ私に味方を!アッ良いこと思い出した!
「えっとねぇ。それは琉莉兄に「この漫画面白かったぞ!姉さんの部屋から借りたんだが...」って言われて。「借りていいかな?」って琉莉兄に聞いたら「僕も勝手に取ったし問題ないだろ」って言われたからで...」
「ッッ!な、なに言ってるのかな?」
しらばっくれても無駄だね。もうお姉ちゃん聞いちゃったからなぁ。ドンマイ琉莉兄!
「るーり?家へ帰ったら覚えときなさいよ」
ほっ私への関心はもう無いみたい。この間で目の前の校門をくぐって教室へ行けば...私の一日平和になる!!よーしいっくぞぉ
「じゃぁバイバイ。私教室行くね「琉衣?何逃げようとしてるの?どっちにしろ私の部屋に入ったのは変わらないよ?」」
「えっとー?」
「つ・ま・リ!琉衣も家に帰ったら覚悟しなさい!」
「えぇー」
「じゃあね!琉莉!琉衣!」
お姉ちゃんは私と、琉莉兄を置いて行ってしまった。
「えっとー?琉莉兄?私、家に帰って明日生きてるかな?」
「(笑)さぁな僕たち2人で言い訳を考えないといけないのと、この1週間姉さんのご機嫌を取らないといけないのは確かだね...」
「そうだねぇ」
お姉ちゃんは、家の中で絶対的な権限を持つ。それは、私達でも怖いのだった。
「「まっ、頑張りますか!」」
「うぅ暑っ」
いつもの道で、学校へ行こうと歩いていたら私は「とあること」に気づいてしまいましたぁ。。。
この夏真っ只中、私は水筒を忘れました...
私の馬鹿馬鹿!!台所まで行って準備したのに、靴履いた後持っていくの忘れるとか...
制服はスカートだけれども、暑さではスカートもズボンも変わりません。
だって、スカートなのに長ソックス履かなきゃいけないんだよ。
気温が普通に25℃を超えだしたこの時代。地球温暖化と、校則を恨みます。
まっ一応、学校の水道水で何とかするかぁ
「よっ!琉衣!どしたの?朝から死にそうな顔して(笑)」
「うーんとね。。。内緒」
お姉ちゃんには死んでも、忘れ物したと知られたくないのだ。
転校してきてすぐに私たちが兄弟であることが広まった。それと一緒にお姉ちゃんの忘れ物が多いことも広まった。
たぶん琉莉兄の仕業だと思う。
だってお姉ちゃん、3年くらい連続で我が家の忘れ物王に輝いてるもんね。
忘れ物王とは、私達が2か月連続で、忘れ物をしてしまったことがきっかけで始まった大会。
1年で1番忘れ物をした人が『忘れ物王』となる。
「あぁー!忘れ物したんでしょ!今年の忘れ物王は琉衣かなぁ」
こんな風にすぐ忘れ物と結び付けられる。それだけ忘れ物が嫌だったのだろうか...
あっ、ちなみに私は1回も忘れ物王なった事無いよ。
「違うって」
お母さんにはバレるだろうが、お姉ちゃんには言いたくない。
「素直に言ってみなぁ」
「違うもんは違うの」
「忘れてたけど...」
「「ワッ!!」」
「誰かと思ったじゃない!」
「そーだそうだ、お姉ちゃんの言うとおりだ!ビックリしたんだからね!話に入ってくる前に少しは、おはよとか言ってね」
「驚かせて悪かったね。でも、忘れてった水筒、持ってきたの僕だけど?」
「おっ、ありがとー!!これからどうしようかと思ってたんだよね!」
「むむっやっぱり忘れ物かな琉衣さん?」
ウッ、、、いやどうしよ。。。助けて琉莉兄
「いや、これは僕が届けたからノーカンだよ。姉さん」
ナイス!
「オッホン。そうなのです。琉莉兄が持ってきてくれたから忘れ物じゃないんだ!残念、お姉ちゃん」
「...」
「...」
やっばい怒らせちゃったかな?
「あのぉ...お姉ちゃん?」
「フフフフ。そう忘れ物じゃないのね。まぁいいわ。今は忘れ物順位最下位。私が忘れ物を一番していないのだから。ねぇ琉莉?」
あっ 琉莉兄、、、かわいそ。
「おい!琉衣助けろよ!水筒持ってきたの僕でしょ!」
「うーん?まぁこれは忘れ物した?琉莉兄が悪いわけだし?私、知らないし?」
今ぶっちぎりで忘れ物順位1位を、取り続けている琉莉兄を思いっきり煽る。
「あーあ。もうどうでも良くなってきた...。琉衣?関係ないっていうんだったら、この前勝手に姉さんの部屋入って漫画持っててたの言っちゃおうかなぁ」
「「なっ」」
琉莉兄ぃもう言っちゃってるんだよお...。
「琉衣さん?どういうことでしょうか?」
お姉ちゃんとばっちり目が合ってしまった。ついでに後ろで悪い顔している琉莉兄も。。。
ヤバいよぉ。琉莉兄もお姉ちゃんも全員敵だぁ...怖いぃぃぃ。神様ぁ私に味方を!アッ良いこと思い出した!
「えっとねぇ。それは琉莉兄に「この漫画面白かったぞ!姉さんの部屋から借りたんだが...」って言われて。「借りていいかな?」って琉莉兄に聞いたら「僕も勝手に取ったし問題ないだろ」って言われたからで...」
「ッッ!な、なに言ってるのかな?」
しらばっくれても無駄だね。もうお姉ちゃん聞いちゃったからなぁ。ドンマイ琉莉兄!
「るーり?家へ帰ったら覚えときなさいよ」
ほっ私への関心はもう無いみたい。この間で目の前の校門をくぐって教室へ行けば...私の一日平和になる!!よーしいっくぞぉ
「じゃぁバイバイ。私教室行くね「琉衣?何逃げようとしてるの?どっちにしろ私の部屋に入ったのは変わらないよ?」」
「えっとー?」
「つ・ま・リ!琉衣も家に帰ったら覚悟しなさい!」
「えぇー」
「じゃあね!琉莉!琉衣!」
お姉ちゃんは私と、琉莉兄を置いて行ってしまった。
「えっとー?琉莉兄?私、家に帰って明日生きてるかな?」
「(笑)さぁな僕たち2人で言い訳を考えないといけないのと、この1週間姉さんのご機嫌を取らないといけないのは確かだね...」
「そうだねぇ」
お姉ちゃんは、家の中で絶対的な権限を持つ。それは、私達でも怖いのだった。
「「まっ、頑張りますか!」」