君に恋をして
「まや寝てるし、トイレ行こっと」

カキィィン・・・

グラウンドに広がる野球部の声やバッドにボールが当たった時の音。

「頑張ってるね~」

なんてあたしは独り言を言っていてた。

リオに出会ってから、学校の男の子には興味もわかないし・・・

「なんて言ったって、こんな所ぢゃね!」

_クスッ

やばっっ!!声に出てたのかも・・・

振り返ってみると、見たこともない男の子が、野球部のユニフォームを着て

あたしを見ていた。

知らない子・・・2年生かな・・・

かっこいいっていうか・・可愛い系・・・

あたしも思わず見とれていた。

「先輩・・・独り言は止めた方がいいですよ。」

その男の子はそう言ってあたしの横を走り去った。

思ったよりも背は低くてあたしと同じくらいで

見た目に反して、声は低くて・・・

なにより、細かった!!あたしより細いなんて・・・むぅぅ・・

「でも、かわいいからいっか♪」

やばっっまた言っちゃった!

って、、、なんであたしがあんな子の言う事を・・

「聞かなくちゃなのですわーーー」

「何言ってんの~??部活行こうよ~ひかりん♪」

「まや!!起きたの??」

まやの悪い癖、寝起き悪くて「ひかりん」なんて言っちゃって・・・

そんないつもクールな女がイキナリかわいくなっちゃG・A・Pで

男子もまやに惚れてるんだからね!!

「どうしちゃったの~??ひかりん❤膨れてるよ??」

それに気付いてない鈍感なまや・・・そこがまたかわいいのよね~っておい!!

「膨れてなんかないもん!!行くよ!」

眠そうに眼をこするまやの手を無理やり引っ張って、

グラウンドに引っ張っていった。

「痛いよぉ・・・ひかりん」

なんていつもらしくない乙女なまやを無視し、先生のもとへ駆け寄った。

今日から駅伝の練習だ。

でも、おかしい・・・なんか陸上部の服装ぢゃないやつがいるぞ・・・

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