君に恋をして
あたしのほほには涙が流れていた。

あたしの悪い癖。

人前では泣けないこと。弱みを見せれないこと。

だから、大きな傷を抱えても誰にも言えず、

ただ一人声を押し殺し泣くことしかできなかった。

でも、そんなあたしを癒してくれる存在。

_リオ。

リオ・・・リオ・・・

あたしは無我夢中でリオの曲を聴いていた。

_ねぇ、助けて。

気づいて。世の中には隠れて涙を流すことしかできない人もいることを。

ただ一人・・・苦しみもがくしかできない人がいることを___

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