君に恋をして
心の揺れ
_チュンチュン

目を開けると、もう朝だった。

キッチンへ下りて行く。

お母さんがいつも通りそこにはいた。

なぜホッとしてしまう自分がいる。

泣いていたことを言えず、ただ学校のことなどを話すだけ。

気づいてほしいと思う反面、気づかないでいてほしいと願う自分がいる。

これ以上、お母さんには心配をかけられなかった。

だから、無理してあの時のあたしは笑うことしかできなかったんだ。

笑って笑って・・・自分を隠そうとした。

深い・・・深い夜の闇に・・・

「行ってきます」

小さく、これだけは毎朝言ってるんだ。

誰も聞いてはいない。聞こえないほど小さな声で。

玄関を開けてビックリした。

目の前には・・・うみ君。

あたしはこう見えてもシャイだ。

そして学校用にスイッチを切り替える。

「あっれれ~うみ君??おはよう^^」

「おはようございます」

彼はそう言うと自転車で学校へ行ってしまった。
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