君に恋をして
「なんだよぅ」

多分、誰にも聞こえないホントの独り言を言っていたと思う。

そして、微かに笑った自分がそこにはいた。

いつもは暗く行きたくない通学路が

太陽に照らされたかのように明るく見えた。

「よし、行くぞ」

あたしは一歩を踏み出していた。

今日、初めて涙を見せるなんてこのときは思ってもみなかった。
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