二週間後の偽装彼氏~義兄の兄に溺愛?されています~
昼休みのメッセ
そして翌日。
普段通り、会社に出勤した美璃は、昼休みにスマホを見て驚いた。
(颯士さんだ?)
身内なのだから連絡先は知っていたけれど、彼から直接連絡を送ってこられたことは、今までなかった。
大体、美香を通せば用は済んだのだから。
それが、今。
(あ、ううん。偽装彼氏になってくれるって話だからだよね。きっとその関連で……)
なんとなく浮足立つような気持ちを感じてしまい、美璃は慌てて自分に言い聞かせた。
実際、それしか理由はないと思う。
(でもやっぱり、気遣ってもらえるのは嬉しいな)
その気持ちは素直に感じていいのだろうと思ったので、美璃は表情がわずかに笑みになれたのを感じた。
会社では、最近居づらかったのだ。
もちろん、身に覚えのない容疑をかけられたためだ。
懲罰解雇とまではいかない予定だと言われている。
だが『大きなミスをした』と言われてしまったのは確かなのだ。
直接、美璃になにか言ってくるひとは今のところいないものの、うわさは巡っているようで、時折変な視線が向くのを感じている。
あんな話を聞けばそう反応して当然か、と思いつつも、やはり消化不良だし、単純に悲しくも思ってしまう。
それはともかく、今はこのメッセージだ。
普段通り、会社に出勤した美璃は、昼休みにスマホを見て驚いた。
(颯士さんだ?)
身内なのだから連絡先は知っていたけれど、彼から直接連絡を送ってこられたことは、今までなかった。
大体、美香を通せば用は済んだのだから。
それが、今。
(あ、ううん。偽装彼氏になってくれるって話だからだよね。きっとその関連で……)
なんとなく浮足立つような気持ちを感じてしまい、美璃は慌てて自分に言い聞かせた。
実際、それしか理由はないと思う。
(でもやっぱり、気遣ってもらえるのは嬉しいな)
その気持ちは素直に感じていいのだろうと思ったので、美璃は表情がわずかに笑みになれたのを感じた。
会社では、最近居づらかったのだ。
もちろん、身に覚えのない容疑をかけられたためだ。
懲罰解雇とまではいかない予定だと言われている。
だが『大きなミスをした』と言われてしまったのは確かなのだ。
直接、美璃になにか言ってくるひとは今のところいないものの、うわさは巡っているようで、時折変な視線が向くのを感じている。
あんな話を聞けばそう反応して当然か、と思いつつも、やはり消化不良だし、単純に悲しくも思ってしまう。
それはともかく、今はこのメッセージだ。