二週間後の偽装彼氏~義兄の兄に溺愛?されています~
「えっ!? これも!?」
見るからに値の張りそうなそれに、美璃はさらに動揺したのに、颯士はやはり当たり前のように言う。
「そりゃあそうだ。ドレスにアクセサリー無しというのはないだろう?」
(確かにそうだけど!)
またしても胸の中で美璃が絶叫しているうちに、店員によって「失礼いたします」と、アクセサリーは装着されてしまった。
短めのネックレスはピンクの石が嵌まっている。
お揃いらしいデザインのイヤリングは、小ぶりで上品な印象。
髪飾りは当てるだけだったが、ゴールドのリボンをベースに、スワロフスキーのようなキラキラしたパーツが所々に配置されていた。
最後に出されたのは、小ぶりのパーティーバッグとハイヒール。
両方落ち着いたゴールドがベースで、美璃はあたふたしながら身に着けた。
「うん。もっと素敵になった」
すべて装着して、支度は完璧に出来上がる。
姿見に全身を映した美璃の肩を、後ろから颯士がそっと抱いてきた。
美璃本人はもう、目を丸くするしかなかったのに。
姿見に映る自分は、まるで別人のようだった。
これほどドレスアップをしたことは、今までにない。
目いっぱい着飾った姉の結婚式でさえ、ここまでのものではなかった。
見るからに値の張りそうなそれに、美璃はさらに動揺したのに、颯士はやはり当たり前のように言う。
「そりゃあそうだ。ドレスにアクセサリー無しというのはないだろう?」
(確かにそうだけど!)
またしても胸の中で美璃が絶叫しているうちに、店員によって「失礼いたします」と、アクセサリーは装着されてしまった。
短めのネックレスはピンクの石が嵌まっている。
お揃いらしいデザインのイヤリングは、小ぶりで上品な印象。
髪飾りは当てるだけだったが、ゴールドのリボンをベースに、スワロフスキーのようなキラキラしたパーツが所々に配置されていた。
最後に出されたのは、小ぶりのパーティーバッグとハイヒール。
両方落ち着いたゴールドがベースで、美璃はあたふたしながら身に着けた。
「うん。もっと素敵になった」
すべて装着して、支度は完璧に出来上がる。
姿見に全身を映した美璃の肩を、後ろから颯士がそっと抱いてきた。
美璃本人はもう、目を丸くするしかなかったのに。
姿見に映る自分は、まるで別人のようだった。
これほどドレスアップをしたことは、今までにない。
目いっぱい着飾った姉の結婚式でさえ、ここまでのものではなかった。