二週間後の偽装彼氏~義兄の兄に溺愛?されています~
パンケーキと甘いひととき
「美味しいです!」
やがて着いたお店で、ふわふわのパンケーキを頬張った美璃は、今ばかりは手放しで喜びの声を上げてしまった。
颯士がまず連れてきてくれたのは、カフェだった。
迎えに来てくれたのがお昼過ぎだったので、早めのお茶の時間である。
「ここのパンケーキ、大好きで……でも都内から少し外れてるので、なかなか来られる機会がなくて」
ついぱくぱく食べてしまわないように気を付けながら、美璃はケーキを食べていく。
でも声は明らかにテンション高くなってしまった。
パンケーキには赤いベリーが散らされていて、生クリームがこんもり盛られている。
チョコレートやアイスなどもふんだんに添えられていた。
「そうだよね。車じゃないとアクセスがあんまり良くないか。前はどうやって来たの?」
向かいでもう少し小さめの同じもの……ハーフサイズと言っていた……それを綺麗な手つきで食べながら、颯士が聞いてくる。
美璃は何気なく返答した。
「車を持ってる友達が、出してくれたんです」
深く考えず言ったのに、なぜか颯士は少し目を細くする。
「そう。あの彼じゃないよね?」
やがて着いたお店で、ふわふわのパンケーキを頬張った美璃は、今ばかりは手放しで喜びの声を上げてしまった。
颯士がまず連れてきてくれたのは、カフェだった。
迎えに来てくれたのがお昼過ぎだったので、早めのお茶の時間である。
「ここのパンケーキ、大好きで……でも都内から少し外れてるので、なかなか来られる機会がなくて」
ついぱくぱく食べてしまわないように気を付けながら、美璃はケーキを食べていく。
でも声は明らかにテンション高くなってしまった。
パンケーキには赤いベリーが散らされていて、生クリームがこんもり盛られている。
チョコレートやアイスなどもふんだんに添えられていた。
「そうだよね。車じゃないとアクセスがあんまり良くないか。前はどうやって来たの?」
向かいでもう少し小さめの同じもの……ハーフサイズと言っていた……それを綺麗な手つきで食べながら、颯士が聞いてくる。
美璃は何気なく返答した。
「車を持ってる友達が、出してくれたんです」
深く考えず言ったのに、なぜか颯士は少し目を細くする。
「そう。あの彼じゃないよね?」