二週間後の偽装彼氏~義兄の兄に溺愛?されています~
お茶をお供にケーキを楽しんで、残り少なくなってきた頃、颯士がふと言った。
「この間、変な疑惑をかけられたって言ってたよね。そっちは大丈夫……?」
美璃はちょっとだけ胸が冷える思いを味わう。
だけど気が引けるわけではないので、そのまま答えた。
「はい。なんか会議が長引いてるのかわからないんですが、処分は延期になって……もう少し待つように言われてるんです」
現状はこの通りだった。
なぜか上司からそう通告されたのだ。
美璃としては、一体どうして延期なのかよくわからなかったが、受け入れるしかない。
よって、まだ落ち着けない気持ちで仕事を続けているここ数日である。
「そうか。それならいいんだ」
美璃の説明に、颯士はそれだけ言った。
そのまま話題は別のほうへ行ってしまう。
きっと私を気遣ってくれたんだろうな、と美璃は思った。
心配したから聞いてくれたのだろうし、話を長引かせなかったのも同じだろう。
そう、思った美璃だったけど。
颯士のほうは、少し違う気持ちでこのやり取りをしていたのを、今は知るよしもなかった。
「この間、変な疑惑をかけられたって言ってたよね。そっちは大丈夫……?」
美璃はちょっとだけ胸が冷える思いを味わう。
だけど気が引けるわけではないので、そのまま答えた。
「はい。なんか会議が長引いてるのかわからないんですが、処分は延期になって……もう少し待つように言われてるんです」
現状はこの通りだった。
なぜか上司からそう通告されたのだ。
美璃としては、一体どうして延期なのかよくわからなかったが、受け入れるしかない。
よって、まだ落ち着けない気持ちで仕事を続けているここ数日である。
「そうか。それならいいんだ」
美璃の説明に、颯士はそれだけ言った。
そのまま話題は別のほうへ行ってしまう。
きっと私を気遣ってくれたんだろうな、と美璃は思った。
心配したから聞いてくれたのだろうし、話を長引かせなかったのも同じだろう。
そう、思った美璃だったけど。
颯士のほうは、少し違う気持ちでこのやり取りをしていたのを、今は知るよしもなかった。