二週間後の偽装彼氏~義兄の兄に溺愛?されています~
「いや、構わないけど……。こんなに泣いて、どうしたんだ?」
颯士はもちろん、ドアを開けるなり美璃にしがみつかれて、大いに驚いたようだった。
でもすぐに説明できない。
一言で済むような話でもないのだし。
心配そうな目で美璃を見下ろし、見つめてくる颯士と視線が合って、顔が一気に熱くなる。
なんてみっともない姿を見せてしまったのか。
赤い顔で口をぱくぱくさせるしかなくなった美璃。
そこへ奥からぱたぱたとスリッパの音がした。
「まぁまぁ、美璃? どうしたのよ」
奥から顔を見せたのは、美璃と同じ焦げ茶色の髪を後ろで綺麗に編んだ姉・美香だ。
美香も心配そうに聞いてくれて、こちらへ来たけれど……。
(最初からお姉ちゃんが出てよー! 恥ずかしいことしちゃったじゃない!)
責任転嫁を胸の中で絶叫する。
あまりの恥ずかしさに、顔のひとつも覆いたいくらいだった。
颯士はもちろん、ドアを開けるなり美璃にしがみつかれて、大いに驚いたようだった。
でもすぐに説明できない。
一言で済むような話でもないのだし。
心配そうな目で美璃を見下ろし、見つめてくる颯士と視線が合って、顔が一気に熱くなる。
なんてみっともない姿を見せてしまったのか。
赤い顔で口をぱくぱくさせるしかなくなった美璃。
そこへ奥からぱたぱたとスリッパの音がした。
「まぁまぁ、美璃? どうしたのよ」
奥から顔を見せたのは、美璃と同じ焦げ茶色の髪を後ろで綺麗に編んだ姉・美香だ。
美香も心配そうに聞いてくれて、こちらへ来たけれど……。
(最初からお姉ちゃんが出てよー! 恥ずかしいことしちゃったじゃない!)
責任転嫁を胸の中で絶叫する。
あまりの恥ずかしさに、顔のひとつも覆いたいくらいだった。