二週間後の偽装彼氏~義兄の兄に溺愛?されています~
「ありがとう。颯士さんが選んでくれたから……」
はにかみながら、謙遜混じりのお礼を言った。
なのに颯士はさらっと首を振るのだ。
「いや、着こなしてるのは美璃だよ。本当に美しい」
美璃がもっと照れてしまっても仕方がないだろう。
でも褒められるばかりなのはいけない。
信号が変わり、再発進した車の中で、美璃はおずおずと口を開いた。
「その、颯士さんもとっても素敵です」
今度は違う意味で照れてしまう。
そう、颯士ももちろんドレスアップした姿なのだ。
髪は前髪を持ち上げてセットしてあり、凛々しい印象。
スーツはダークグレーのセミフォーマルのものだ。
紺色のネクタイを締めていて、胸元には白いポケットチーフがあった。
運転しているのでここからは見えないが、靴も上等なローファーなのだろうな、と推察できた。
はにかみながら、謙遜混じりのお礼を言った。
なのに颯士はさらっと首を振るのだ。
「いや、着こなしてるのは美璃だよ。本当に美しい」
美璃がもっと照れてしまっても仕方がないだろう。
でも褒められるばかりなのはいけない。
信号が変わり、再発進した車の中で、美璃はおずおずと口を開いた。
「その、颯士さんもとっても素敵です」
今度は違う意味で照れてしまう。
そう、颯士ももちろんドレスアップした姿なのだ。
髪は前髪を持ち上げてセットしてあり、凛々しい印象。
スーツはダークグレーのセミフォーマルのものだ。
紺色のネクタイを締めていて、胸元には白いポケットチーフがあった。
運転しているのでここからは見えないが、靴も上等なローファーなのだろうな、と推察できた。