二週間後の偽装彼氏~義兄の兄に溺愛?されています~
美香たちの結婚式のとき、フォーマルスタイルは一度見ているけれど、もう三年前のことだし、そのときはまだ、知り合って間もなかった。
だから今、こうして親しくなれたあとに正式な格好を見てしまえば、胸は簡単に高鳴ってくる。
シンプルに、とてもカッコ良かった。
「そう? ありがとう」
颯士もお礼を言ってくれた。
前を見たままだったけれど、くちびるの端が持ち上がって、嬉しそうな表情に変わる。
(颯士さん、こんな素敵なスタイルで、今日は私と過ごしてくれるんだ……)
実感して、美璃の胸に、熱い喜びがじわじわ湧いてくる。
役としての『彼氏』でも構わない、と思う。
美璃を大切にしてくれているのは事実だし、この丁寧に整えられた格好から、はっきり伝わってくるのだから。
だから今、こうして親しくなれたあとに正式な格好を見てしまえば、胸は簡単に高鳴ってくる。
シンプルに、とてもカッコ良かった。
「そう? ありがとう」
颯士もお礼を言ってくれた。
前を見たままだったけれど、くちびるの端が持ち上がって、嬉しそうな表情に変わる。
(颯士さん、こんな素敵なスタイルで、今日は私と過ごしてくれるんだ……)
実感して、美璃の胸に、熱い喜びがじわじわ湧いてくる。
役としての『彼氏』でも構わない、と思う。
美璃を大切にしてくれているのは事実だし、この丁寧に整えられた格好から、はっきり伝わってくるのだから。