二週間後の偽装彼氏~義兄の兄に溺愛?されています~
美璃の胸が、じわじわと熱くなる。
今日のことは、ただ同伴して、美璃に勇気をくれるだけではなかったのだ。
それ以上にもっと、はっきり、美璃の立場も心情も救ってくれる行動だった。
実感して、熱で胸の中はいっぱいになった。
それが弾けたように、体が熱くなってくる。
「颯士さん……」
名前を呟いた。
声が出たことで、さらに颯士からの行動と想いが実感できたのかもしれない。
次の声は、もっとはっきり発音できた。
「ありがとう……!」
美璃の体の中で、熱いものが爆発する。
強い安堵と嬉しさが美璃を突き動かした。
心のままに一歩踏み出し、しっかり颯士にしがみつく。
その美璃をすんなり受け止め、颯士は背中に腕を回して、守るように抱きしめてくれた。
抱いてくれる腕も、伝わってくる体温も心地良くて、美璃の体の熱は高まるばかりだ。
これほど安堵したことは今までにない、と思ってしまう。
しかしそこで、ふと違う声がした。
「でも、俺はひとつ美璃に謝らないといけないことがある」
今日のことは、ただ同伴して、美璃に勇気をくれるだけではなかったのだ。
それ以上にもっと、はっきり、美璃の立場も心情も救ってくれる行動だった。
実感して、熱で胸の中はいっぱいになった。
それが弾けたように、体が熱くなってくる。
「颯士さん……」
名前を呟いた。
声が出たことで、さらに颯士からの行動と想いが実感できたのかもしれない。
次の声は、もっとはっきり発音できた。
「ありがとう……!」
美璃の体の中で、熱いものが爆発する。
強い安堵と嬉しさが美璃を突き動かした。
心のままに一歩踏み出し、しっかり颯士にしがみつく。
その美璃をすんなり受け止め、颯士は背中に腕を回して、守るように抱きしめてくれた。
抱いてくれる腕も、伝わってくる体温も心地良くて、美璃の体の熱は高まるばかりだ。
これほど安堵したことは今までにない、と思ってしまう。
しかしそこで、ふと違う声がした。
「でも、俺はひとつ美璃に謝らないといけないことがある」