正源司さん、弱虫怪人くんに恋をする。
悪ダイカーン「ボーっと突っ立ってるな、早くやられにいけ! 何年やってるんだ!」

悪ダイカーンは小声で怒り気味に指示をする。

楠木「は、はいっ!」

楠木は両腕を力一杯振り回しながらレッドに向かっていく。

レッド「なんだコイツ……」

レッドは悪目立ちしている雑魚怪人A(楠木)を華麗にいなそうとするが、楠木が足を滑らしてレッドの顎にクリーンヒットしてしまう。

レッドは気絶し、周囲は騒然となる。

正源司「最高すぎる、しぬ、ヤバい」

正源司だけは変わらずシャッターを切る手を止めない。

楠木「あ、あの、ごめんなさい!」

両手を左右に振って平謝りする楠木。ブルーが機転を利かせて、ショーを続ける。

ブルー「おいおい、やられたフリいつまでしてんだよレッド。悪ダイカーン達がポッカーンしてるぜ」

ブルーの声で目が覚めたレッドは立ち上がる。

レッド「お、えっ、あ、意外と演技上手いだろオレ」

大人客「なんだ演出か」

子供「いけーレッド! やっつけろー!」

怪人A楠木は舞台袖につまみ出されて、ショーは継続する。

レッド「いくぞ、悪ダイカーン!スーパーレンジャーの必殺技受けてみろ!」

悪ダイカーン「小癪な、全て跳ね返してやるわ!」

< 2 / 6 >

この作品をシェア

pagetop