真夜中プラトニック
「ああ、好きだ。陽咲が、好きだ」
言い終わった瞬間、きつく抱きしめられる。私もその背中に手を回して、力いっぱい抱きしめ返した。
「ふふふ、両想いですね」
「嘘みたいだ……陽咲、俺を思いきりつねってみてくれ」
「そんなことできませんよ」
苦笑して答えると、少し身体を離した朔夜さんがいとおしそうに私の顔を覗き込みながら言う。
「だって、夢みたいで」
「つねってみて、もし痛くなかったらどうするんですか?」
「……泣くかも」
眉を下げて本当にしょぼくれた顔をした朔夜さんがそんなことをつぶやくから、思わず吹き出してしまった。
「ふふ、仕方ないひと」
つねる代わりに、キスを贈る。
一瞬目を丸くした朔夜さんは、それからうれしそうに顔をほころばせた。
「俺、陽咲にそう言われるの好きだ」
「えぇ? どこが……?」
朔夜さんは、たまによくわからない。私の言葉には答えないまま、彼も私の唇にキスを落とした。
「ん……ふふ、くすぐったい」
「あんまり本格的なやつをすると、このまままた襲いたくなるから」
まあ今も充分襲いたいけどと言って、朔夜さんは私の身体に布団を巻き付けた。そういえば、お互い裸のままだった。
「あぅ……」
「急に照れる陽咲もかわいい」
「も、もう、朔夜さんってば……」
「だって、これからは思ったときにいくらでも陽咲に『かわいい』って伝えられるから」
蕩けるような微笑みを浮かべ、彼が私の額に口づける。うう、朔夜さんが甘すぎる。
「赤くなってかわいいな、陽咲」
「み、見ないで……」
「そう言われると、見たくなるな。今隠れてるところも、全部」
「朔夜さん!」
真っ赤になってつい大きな声を出した私に、彼が「冗談だよ、半分」と言う。半分なの?
「さて、これからのこととかいろいろ話すことはあるけど、まずは朝食を食べようか。今日は、俺が用意しよう」
朝日が差し込む明るい空気の中、大好きなひとが手を差し伸べながらとても魅力的なお誘いをしてくれる。
私はその手を取って、微笑んでうなずいた。
言い終わった瞬間、きつく抱きしめられる。私もその背中に手を回して、力いっぱい抱きしめ返した。
「ふふふ、両想いですね」
「嘘みたいだ……陽咲、俺を思いきりつねってみてくれ」
「そんなことできませんよ」
苦笑して答えると、少し身体を離した朔夜さんがいとおしそうに私の顔を覗き込みながら言う。
「だって、夢みたいで」
「つねってみて、もし痛くなかったらどうするんですか?」
「……泣くかも」
眉を下げて本当にしょぼくれた顔をした朔夜さんがそんなことをつぶやくから、思わず吹き出してしまった。
「ふふ、仕方ないひと」
つねる代わりに、キスを贈る。
一瞬目を丸くした朔夜さんは、それからうれしそうに顔をほころばせた。
「俺、陽咲にそう言われるの好きだ」
「えぇ? どこが……?」
朔夜さんは、たまによくわからない。私の言葉には答えないまま、彼も私の唇にキスを落とした。
「ん……ふふ、くすぐったい」
「あんまり本格的なやつをすると、このまままた襲いたくなるから」
まあ今も充分襲いたいけどと言って、朔夜さんは私の身体に布団を巻き付けた。そういえば、お互い裸のままだった。
「あぅ……」
「急に照れる陽咲もかわいい」
「も、もう、朔夜さんってば……」
「だって、これからは思ったときにいくらでも陽咲に『かわいい』って伝えられるから」
蕩けるような微笑みを浮かべ、彼が私の額に口づける。うう、朔夜さんが甘すぎる。
「赤くなってかわいいな、陽咲」
「み、見ないで……」
「そう言われると、見たくなるな。今隠れてるところも、全部」
「朔夜さん!」
真っ赤になってつい大きな声を出した私に、彼が「冗談だよ、半分」と言う。半分なの?
「さて、これからのこととかいろいろ話すことはあるけど、まずは朝食を食べようか。今日は、俺が用意しよう」
朝日が差し込む明るい空気の中、大好きなひとが手を差し伸べながらとても魅力的なお誘いをしてくれる。
私はその手を取って、微笑んでうなずいた。