両隣を真面目×不良な双子にはさまれた私は運命をうらんでます!
恋ひ恋ひて
月、火、水。
その後、何も起こらないままあっという間に三日が過ぎた。
先週の騒々しさがウソのように、この三日間の学校生活は静かだった。
天音くんはその後もちゃんと学校に来ていたけど、特に話しかけてこない。もちろん奏空くんも。
私は二人の席の間にはさまれながら、この運命のいたずらを呪っていた。
木曜日の昼休み、久しぶりに屋上に出た。
先週よりも暖かく、気温が上がっている。とても気持ちの良い昼下がりだ。
一人でお弁当を食べていると、階段の方から人の気配がした。
ハッとして、胸が高鳴る。
期待して扉の方を見たけど、知らない男女が二人、笑いながら上がってきた。
私はとても気まずくなって、弁当を慌ててかきこんだ。
その夜、なんと天音くんと奏空くんからほぼ同時にメッセージが来た。
ドキドキしながら通知を開く。
【明日生徒会の会合があるからよかったら参加してほしい。あとこの前の返事もそろそろ教えてほしい】と奏空くん。
【明日の放課後デートしてほしい。純粋に悠乃といっしょの時間を過ごしたい】と天音くん。
純粋にって……今さらだよ。
あんなことまでしたあとなのに、どんどんピュアになっていくんだね天音くん。