元カノ〜俺と彼女の最後の三ヶ月〜
「うん。私も、そう思っていたよ。
だけど、こういう女だったみたい。
───これこそが、直和と付き合って『変わった私』なんだ。
だから、ね? いいよね、このままで」
───強引に静に、押しきられた。
最悪だ。
こういうのを“身から出た錆”って、いうんだろーか……。
静を送る車中、他愛もない会話を交わしつつ、そんなことを思った。
「───はい、到着。お疲れ」
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