隣人同士の恋事情


「まぁ、とゆーわけだから。よろしく、那美」







「ちょっと!何勝手に呼び捨てで呼んでんのよ」







「あっ、そうだ。俺は香坂 蓮(コウサカ レン)。蓮で良いよ」






「あっ、うん。…ってそうじゃなくて…っ!」





「あー俺、腹すいたわ。那美なんか作ってよ」






こいつは……(怒)
まったく話聞いてないじゃない。







「お断りします。あたしは部屋に戻るから」








「へー。倒れた那美を此処まで運んできたのは誰だったかなー?」










ピクン

あたしの動きが一瞬にして止まる。



「腰いてーなー。誰かさんがベッド占領しちゃって……♪」








そう言った蓮の顔は……悪魔のようだった。
< 13 / 65 >

この作品をシェア

pagetop