隣人同士の恋事情
「まぁ、とゆーわけだから。よろしく、那美」
「ちょっと!何勝手に呼び捨てで呼んでんのよ」
「あっ、そうだ。俺は香坂 蓮(コウサカ レン)。蓮で良いよ」
「あっ、うん。…ってそうじゃなくて…っ!」
「あー俺、腹すいたわ。那美なんか作ってよ」
こいつは……(怒)
まったく話聞いてないじゃない。
「お断りします。あたしは部屋に戻るから」
「へー。倒れた那美を此処まで運んできたのは誰だったかなー?」
ピクン
あたしの動きが一瞬にして止まる。
「腰いてーなー。誰かさんがベッド占領しちゃって……♪」
そう言った蓮の顔は……悪魔のようだった。